潜り鉄記録:函館から始発で千歳川リバーダイビングからのまさかの留萌本線!?
どうも、潜り鉄です。
2022年11月、もともと道南で潜る予定だった筆者は海が大荒れになって叶わず....。
しかし機材を持って行っていた筆者はどこでもよかったのでとにかく潜りたかった....こうしてエクストリームに頭の悪い旅程が爆誕しました(笑)。
なんとその旅程にはしれっと留萌も入っています。今年4月に鉄路がなくなったあの留萌です(笑)。
あまりにエクストリームな旅程(笑)
かくして道南で潜れなくなった筆者は藁にも縋る思いで道央のダイビングサービスに問い合わせたところ、青信号がでました。なんと支笏湖です。
こうしてエクストリームな旅程が爆誕です。
特急北斗の一番列車で南千歳へ
道南の主要都市函館は6:00発の特急北斗号の一番列車に乗ります。
大沼駅を過ぎたあたりで明るくなり、森駅から内浦湾に沿って雄大な車窓を満喫しながら車両はエンジンを唸らせながら爆走、これが「のんびり満喫」という表現を躊躇した理由です(笑)。
乗車した特急は洞爺までは自由席でも空席が半分ほどありましたが、東室蘭を過ぎると窓際は全部埋まり、苫小牧を出発した頃にはほぼ全席が埋まっていました。
特急は南千歳で下車し、後続のエアポート快速で千歳駅へ向かいました。
ここまでの時点で3時間少々は経過しています。北海道は大きい.....(笑)。
千歳駅から支笏湖まで路線バスの旅
千歳駅からは支笏湖まで北海道中央バスが路線バスを運行しています。
バス自体は新千歳空港、南千歳駅からでも乗れますが、空路アクセスでない限り千歳駅からの乗車が無難です。
千歳駅からの乗車時間は30分程度ですが、街中からあっという間に山中へ飲み込まれていき、変化に富む車窓を楽しめます。
所要時間はあまりかからないとは言え、運行本数は1日10往復もあるかないかなのでそこは要注意です。
ちなみに支笏湖からの最終のバスは16時台です。
支笏湖で潜り終わったら札幌を通り越して留萌へ(笑)
支笏湖で潜り終わったら近くの温泉に入ってゆっくりしたいところですが、それは支笏湖に泊まっているなどで終バスを気にしなくていいときの話。
千歳市内なので札幌から近いとは言っても16時台の終バスを逃がしてしまうと大変、とは言っても当時は11月のややオフシーズン気味な時期だったので暖かい時期は本数がマシになると思いたいのですがそれはいかに....。
ちなみに筆者はリバーダイビング1本のみだったこともあって13時55分のバスに乗れたので千歳駅で快速列車に接続して札幌駅には15時に着けました。
これで札幌をじっくり観光.....とはいかずに真っ先に駅前バスターミナルへ、札幌を飛ばしてまさかの道北の留萌へ向かいます。
今回は15:35発北海道中央バス運行の留萌行に乗車し、留萌へは18:25着です。
後日快適な留萌本線の旅をするための布石でしたが、それにしてもこの旅程はめちゃくちゃ忙しいのであまりおすすめはしません(笑)。
バシャバシャの支笏湖に代わって千歳川源流へ!
支笏湖というワードが登場しながら今回潜るのは支笏湖ではありません。
当時は残念ながら支笏湖が時化っており、支笏湖はとても潜れるコンディションではなかったからです。
そこで今回は支笏湖から流れ出る千歳川の源流部でリバーダイビングを満喫することにしました。
予めいっておくと、千歳川の透明度は普段なら写真の時よりも遥かに良いです(笑)。
千歳川の紹介
千歳川は支笏湖を起点に千歳市街地を経由して北東へ流れ、江別で石狩川に合流する河川です。
かつては支笏川と呼ばれていた時期もあるそうな。
そしてさすがは北海道、ここ千歳川にも秋になるとサケが産卵しに遡上してきます。
源流部になるとチトセバイカモなど希少な水草の宝庫になっており、源流部についてはダイビングも可能です。
ダイブスタイルは?
川でのダイビングになるのでリバードリフトダイビングになります。
ドリフトとは言っても海でのドリフトとはスタイルがやや異なり、千歳川源流では右岸と左岸をジグザグしながらゆっくり時間をかけて下ります。
どれほどの距離かというと、歩くと5~10分で済むような距離感を25分かけて下る感じです。
水深も深いところで3m前後はありますが、普段の海でのダイビングに比べると激浅ダイビングになるのでウェイトは普段より多めにするといいかもしれません。
千歳川でリバーダイビング!
秋の終わりごろの千歳川は水中紅葉散策が楽しめます。千歳川源流部では水がきれいすぎて栄養に乏しい故に微生物にとっては過酷な環境で、落ち葉や流木などの分解がなかなか進まないんだとか。
おかげさまで水底の落ち葉もきれいな状態で残っているので紅葉が楽しめるというわけです。しかも水底はリュウグウノヒゲモという希少な水草の絨毯になっているのでコントラストがまたいいのです。
流木もまたきれいな状態で残っていて見ごたえがあります。しげみに魚が隠れていないか期待したのですが、エゾウグイの群れは近付く暇も与えずに猛スピードで逃げてしまいました。
なお、写真を撮り忘れていましたがチトセバイカモの群生もありました。夏に開花すると一面文字通りお花畑になるらしいので次回は狙いに行きたいところです。
無論、その時は魚もじっくり撮影したいと思った筆者でした....。
追憶:留萌本線の旅
ここからは翌日の留萌本線の思い出話です。
8時前に宿をチェックアウトして向かう先は無論.....
無論、留萌駅です。
国鉄時代の「民衆駅」の面影を残す特徴的な駅舎でしたが、2023年3月末で廃線になってからは解体に向けた準備が進んでいます。
留萌駅の朝は駅舎の寂れた外見とは裏腹に駅そばで1日を始める地元の方や旅行者で賑わっていました。地域の憩いの場みたいな雰囲気がありましたね。
雪がぱらついた朝に食べるほかほかなにしんそばはたまりません。
食レポが下手なのが悔やまれますが、とにかく美味しい、すごく美味しい、もう美味しいったらありゃしないです。
駅舎が解体される関係でにしんそばまでなくなってしまうのではと危惧されましたが、近くの道の駅で提供されているそうなので、にしんそばを食べたくなったらぜひお立ち寄りください。
筆者はこれに乗って1時間半揺られましたが、深川まではお別れ乗車をする旅行者で満員状態でした。
潮風を浴びる留萌を出て峠下あたりで山間を走っていたのかと思えばいつの間に平野に出ていて、深川までの55分の乗車で車窓が目まぐるしく変わったのには見ごたえがありましたね。
深川に着くと旭川まではほぼ空気輸送に近い状態でした。
次回の潜り鉄記録は....?
次回はJR牟岐線かJR宗谷本線のいずれかを登場させるつもりです(笑)。
それにしても宗谷本線沿いで(季節限定ですが)潜れるところがあったのですね....。