最後にアップデートしてから気が付けば年は越して2024年です...。(笑)
この時期に恐れ入りますがこれからお話するのは10月の鹿児島は桜島です。
12月にも再訪したのですがダイビングポイントが異なるのでその話は追々するとして...。
桜島の海は一言でいえば.....多重人格ですね(笑)。
そうそう、今回は鉄道こそ登場しませんが鹿児島の名物?桜島フェリーが登場します。
海の「鉄」ということで勘弁してください....。
都会の目の前にそびえる活火山:桜島
鹿児島市は全国的に珍しい、今でも活発に噴火する活火山が目の前にある都市となっています。
桜島とは言いますが今は「島」ではありません。
大正噴火と呼ばれる大規模な噴火で鹿児島市(薩摩半島側)の反対側にある大隅半島と溶岩によって陸続きになったためです。
日常的に火山灰を降らせたりして厄介に思われているのかといえばYESでありNOでもあります。
桜島の活発な火山活動によって鹿児島市を含む周辺地域で温泉が湧いたり、積もった火山灰が水はけのよい肥沃な土壌を形成することで農業がさかんになったりと、少なくない恵みをもたらしています。
そんな桜島の海の中はどうなっているんでしょうか?
桜島でのダイビングの代表といえば袴腰!
桜島といえばアカオビハナダイの大群が有名ですね。
そんなアカオビハナダイたちが大量にみられるのがこれから紹介する「袴腰」と呼ばれるポイントです。
袴腰の基礎知識
袴腰は桜島フェリーターミナルから車で5分もかかるかかからないかといったロケーションにあります。
袴腰では袴腰探勝路と呼ばれる遊歩道が整備されており、かの有名な足湯も袴腰にあります。
ダイビング後に足湯で温められるのが嬉しいですね。
また、ここではトイレもしっかり整備されています。
ダイビングの難易度
桜島の代表的なポイントではありますがビギナーに向いているかというとこれがなかなか判断が難しいところです。
その理由は主に2つです。
1つは深度が深いこと、桜島を擁する錦江湾(鹿児島湾)は内湾でありながら最大深度は100mを優に超えます。
中でも袴腰は特に急激に深くなるポイントで、基本的に水深20m前後を中世浮力を保ちながら移動することになります。
つまり中世浮力を保てることはもちろんですがディープダイビングsp(※)をもっていないと正直キツイです。
2つ目は流れるときはとにかく流れるということです。
どれくらい流れることがあるかというと川と殆ど変わらないような感じで流れることもあります。
そのため、ビーチダイビングでありながら海況に応じてドリフトを行うこともあるというこれまた初心者殺しなポイントになっています。
浅瀬にでればそこは流れもないのどかなイソギンチャク畑が広がっているわけですが、アカオビハナダイの大群を狙うのであればドリフトは覚悟しておきましょう。
ちなみに足場の不安定な溶岩を歩きながらのエントリーとなりますのであしからず。
※ディープspはAOWにランクアップするときに併せて取得することが殆どです。
袴腰で出会った生き物たち
今回であった生き物たちを紹介していきます。
それにしてもアカオビハナダイがなんというか思いのほか難しい....。
アカオビハナダイ
アカオビハナダイ自体は伊豆でも見られる魚ではありますが、桜島で見られるものはサイズから群れの規模までなぜか規格外なんです。
圧倒的な数の暴力を前に撮り放題だと歓喜するのも束の間、いざ撮り始めると深度が深いのでフラッシュ(外付けストロボ推奨)を使わないと話にもなりません。
何せ「赤」は水中では真っ先に見えなくなる色ですからね...。
そしていざフラッシュたいてみれば光を当てる角度を間違えてマリンスノーが大量に映り込んでめちゃくちゃ(笑)。
そして当時はそれはそれは絶賛流れていましたので岩肌になんとかしがみつきながら空いた片手でカメラを握るので精一杯。
これは次回の宿題ということで。
キビナゴ
キビナゴは鹿児島の食卓には欠かせない魚です。
キビナゴが刺身で味わえる鹿児島、素敵だぁ。
アカオビハナダイに負けずこちらも圧倒的な数の暴力でごり押しです。
そしてさすがは青魚、とにかく眩しい!!
ハシナガウバウオ
ウニの隙間を覗き込んでみると黒っぽい細長いボディーに黄色い尾びれがかわいい魚がよく見られます。
これぞハシナガウバウオです。
袴腰に限らず、錦江湾ではよく見られる魚で、特にガンガゼの針の隙間をよく見てみると結構な確率で見つかります。
マクロモードでご堪能ください。
イイジマフクロウニ
錦江湾ではよく見かけるウニですが控えめにいってヤバイ奴です(笑)。
見た目の色がえげつないのはもちろんですが、このウニの持つ毒の破壊力もまた凄まじいのです。
えげつないくらいの神経毒なので万が一触れてしまったら問答無用で浮上しましょう!
ちなみに時々表面にゼブラガニが居候していることがあります。
特大ヒラメ
とりあえず大きいです(笑)。
袴腰に通いだすとほぼ必ずと言っていいほど会う個体なので見かけたらとりあえず軽く挨拶はしておくといいかもしれません(笑)。
知らんけど。
イソギンチャク畑とクマノミ
袴腰の浅瀬はこれでもかというくらいイソギンチャクで埋め尽くされており、イソギンチャク畑というべきかイソギンチャクの絨毯というべきか悩むところです。
そんなイソギンチャク畑にはクマノミも常駐しています。
それにしても桜島のクマノミの色合いが妙にどす黒いと感じるのは筆者だけでしょうかね...。
ちなみに春になるとこのイソギンチャク畑に海藻も乱入してカオスな森になります。
素敵だぁ....。