夜行バスとフェリーの合わせ技で道南の海を満喫!マニアックな生き物が集う臼尻へ突撃!
ご無沙汰しております、潜り鉄です。
今回の舞台は北海道は昆布をはじめ、様々な海藻が繁茂する景観が美しい道南の臼尻(函館市)です。
関東圏から函館へのアクセスだと新幹線(+函館ライナー)か飛行機の2択になることが殆どかと思います。
しかしながら飛行機は想像を絶する本数の少なさでなかなか使い勝手が悪く、新幹線も新幹線で妙にぱっと来ないのが正直なところ。
と、いうことで今回やってみたのが夜行バスとフェリーの合わせ技です。
水中で昆布と帆立を見るためなら何でもやります(笑)。
神接続!青森港フェリーターミナル行きノクターン・ネオ号
当ブログでフェリーが登場するのは初めてではないでしょうか。
まずは函館までの道のりを見ていきましょう。
バスタ新宿→青森港フェリーターミナル
ノクターン・ネオ号は弘南バスが運行しており、大まかなルートとしては東京駅を出発してバスタ新宿で停車後、東北道に入って北上し、弘前バスターミナル、青森駅を経由してフェリーターミナル(津軽海峡フェリー)へと至ります。
バスタ新宿を22:20に出発すると定刻通りであれば翌8:35にフェリーターミナル着です。
座席配列は3列でのびのび過ごせましたが、ブランケットがなかったのがねぇ......。
10:00発の函館行きフェリーに接続!
このバスは何が凄いかというと、到着するとそのまま10時ちょうど発のフェリー(津軽海峡フェリー)に接続できます!
8:35に到着して乗船手続きを済ませると9:30~9:45で乗船なので到着後最短1時間で船内にいることになります。
フェリーの自由席では文字通り寝ころべるのでバスで寝つきが良くなかった場合に追加で寝れるのが嬉しいです。(背中がやや痛いかもしれませんが....)
1000円追加で払えばブランケットのレンタルもあるのでそれを利用するのもいいでしょう。
部屋が貸し切り状態だったら遠慮なくテレビをつけるなんていう楽しみもありますよ。
3時間40分の船旅、筆者は結局部屋の片隅で廃人になっていました(笑)。
気になるお値段は?
ノクターン・ネオ号が7200円、津軽海峡フェリーについては海割ウォークが適用できたので2380円でした。
合計9580円となりまして、新幹線の約半分近くとでも言ったところでしょうか。
移動に16時間近くかけているのでタイパは劣りますが、財布には優しいです。
ただし、筆者個人としては往復両方で使いたいかといわれると首をかしげてしまいますね.....。(腰が.....トホホ)
ところで臼尻はどこ?
当ブログを読んでいる皆さんの多くが恐らくこう思っているのではないでしょうか。
「そもそも臼尻ってどこ.......???」
ということで早速グーグルマップ先生に聞いてみましょう!
函館市とは言っても中心部からは北東に35㎞前後離れています。
臼尻は良質な昆布がとれる他、縄文史跡でも有名ですね。
そんな臼尻の海で潜っているのが下記のダイビングサービスさんです。
少しでも気になったら善は急げ!早速問い合わせてみましょう!
ダイビングログ:臼尻の海は控えめに言って凄い(笑)
臼尻の海は控えめに言って凄く楽しい海です。
エントリーしてすぐに昆布の森をかき分けるのでアドベンチャー感満載です。
ということで記録を見ていきましょう!
それは本当にただの砂粒か?否!!
砂地ではヒトデやウニ、時々アイナメなどが幅を利かせていますが、砂粒はチェックしましたでしょうか。
よく目を凝らすと砂粒になりきっているのが......!!
例えば写真に写っているヤセカジカの幼魚!
後はマダラヤセカジカの幼魚もまた遠目で見たらもはやただの砂粒です。
時期が良ければ砂地でマダラヤセカジカが卵を守っているシーンも見られます。
抱卵中は相手が自分の何倍あろうが果敢に立ち向かってくるところに感動を禁じ得ないはずです!
アマモ場は賑やかでした
アマモ場もまた楽しいんです。
アマモの生態観察(写真はアマモの花)はもちろんですが、アマモ場に住んでいる小人たちの観察もまた楽しい♪
巻貝が滑らかにスライドしているかと思えば葉から転落するおっちょこちょいなヤドカリがいたり.....。
不意を打つように大きめのアイナメがアマモ場の中から突撃してきたり......。
シワイカナゴには会えませんでしたが葉についている卵は見られました。
次回は本人にもお会いしたいものです。
貝祭り(笑)
二枚貝が砂にひっこむ瞬間は見たことがありますでしょうか?
動画がとれればよかったのですがメモリーが足りず....今回は道南でシロガイと呼ばれてるアラスジサラガイに協力してもらうことに......ちなみに美味らしいです。
気が付けば上記の二枚貝と短くない時間遊んでいましたね(笑)。
そしてそんな二枚貝を専門に食べる巻貝もいるのですが、その風格がまるでピクミンの世界だとボスキャラみたいなんですよね(笑)。
全身が膜みたいなもので覆われていて、膜をはがさないと倒せなさそうな感じがしませんか?
それはそうと、大本命に行く前にもう1種ご紹介しましょう。カノコキセワタガイです。
戦車と言われれば戦車と見えなくもないカノコキセワタガイはウミウシを専門に食べるウミウシです。
海には本当に色々いますねぇ。
それでは最後に大本命のホタテです。それではどうぞ!
おっと、ホタテが大好きなヒトデさんが......と思っても心配は無用!
この後ホタテは貝殻をせわしなく開け閉めして発進!
そう、ホタテはいざという時は泳ぎます!
次回同じシーンに遭遇したら動画を回します........。
アマモの葉に何かびっしりついていると思えば1個体ごとのサイズは小さいですが見覚えのある形です。
そう、びっしり付いているのはホタテの稚貝たちです。
ある程度成長するまでの間は海藻/海草の葉にへばりつきながら生活するんだとか。
砂地だとヒトデなど強敵が多いですからね.....。小さい間は安全第一で、といったところでしょうか。
次回は顕微鏡モードで1個体ずつ撮ってみたいものです。
おわりに
臼尻は初めてでしたが、初見の感想としてはマニアックで楽しいというのが正直なところです。
時期とポイントによってはそれは想像を絶するほどの海藻祭りやらオダンゴさん(ダンゴウオ)が来たりと......とりあえず通ってみようと思いました。
次回は遂に北海道新幹線使っちゃおうかな.......。